フジTVは凄い会社なんじゃ無いかと思った話
2017年3月4日に「アナと雪の女王」が放送され、そのエンディングに批判が集まり炎上している模様。
地上波初アナ雪 EDに批判も | 2017/3/5(日) 12:17 - Yahoo!ニュース
出火元となったのは、エンディングロールの「みんなで歌おう」企画であり、
曰く「余韻が消えた」「放送事故wwww」など散々な評価。
僕は当日この放送は見ておらず、Twitter界隈やニュースサイトで盛り上がっているのを見て知った人の1人ではあるが、
このニュースを見て、自分だったらどうしてただろうなぁなど考えてたところ、
フジって実は凄いんじゃ無いかと思った次第なのでこの日記を書いた。
以下そう思った理由
- 既存のものをわざわざ変えるための労力を惜しまない
- 自分の企画を素晴らしいものだと信じ同じ、会社の人を巻き込むことが出来る人材がいる
当然だがアナ雪はすでに完成されている作品であり、エンディングだって既存のものが存在している。
ちょっと企画を思いついたからと行ってこれを通すのは並大抵のことじゃ無い。
思いつくだけで、
- 費用対効果は?
- 具体的なメリットは?
- 既存のままではダメな理由は?
- その仕事は誰がやるの?
- どんなリスクがある?その対策は?
- スポンサーにはどう説明するのか?
など、えっ?それ僕が考えること?レベルで疑問点を上司にぶつけられることだろう。
この疑問点を一つ一つ解きほぐし、上司のさらに上司に説明する資料を作り、不安が解消されメリットを決裁権者感じる事が出来て初めて企画にGoサインを出すための会議に上程出来るのであろう。
ここまで至って企画具現の道半ば、もしかしたら道半半ばくらいかもしれない。
企画を通すためだけにもとんでもない労力がかかっていると想像出来る。
幸い努力が実って企画が通ったとしよう。
次に来るのは製作の仲間集めだ。
いつも一緒に作ってるメンバーがいるかもしれないが、少なくともメンバーに企画の説明を行う必要があるだろう。
中には掛け持ちで製作をする人もいるかもしれない。
その人たちに、この企画がいかに素晴らしいかを説明し、動機付けをしない事には思い通りに動いてくれない事は想像に難く無い。
ましてや、「素人カラオケをエンディングに?結婚式の余興かなんかかい?」
なんて思われた日には出来上がる作品クオリティはお察しだろう。
当然上記リスクは企画会議前にあげたリスクに含まれている。
この企画を通したのであればこんな逆境は想定内であり、
きっと素晴らしい解決策が提示されたのだと考えるが僕の力では思い至ることはできなかった。
機会があれば是非詳しく聞いて見たい。
結果として今回は炎上という結果となってしまっているが、
もし自身がこの企画を自社やれと言われていたらまず世にこの作品は出ていないと断言出来る。
逆境、リスクを勘案しメリットを経営層に説明できるだけの優秀な企画リーダーがいて、かつ変化を恐れない(?)フジTVだからこそ世に出たのだと思ったのでこのタイトル。
注) この日記は自身の経験と照らし合わせたものを書いたのであり、フジTV内部のフローについては仮説で検討したものとなります。